東京の夜

東京の夜をさまよう男女を観察するブログ

つまらない人間を生産する東京

 

東京の夜。

 

何をしたい?

昼には、会社に閉じこもっていたサラリーマン、

ただひたすら頭を下げていたサラリーマン、

 

そんなサラリーマンたちは、

東京の夜へと繰り出す。

ロボットのように生きていたサラリーマンは、

ここでやっと人間になれるのだ。

 

六本木のクラブに行けば、

そんなサラリーマンたちを観察することができる。

 

今夜は、どんなサラリーマンに出会えるのだろう。

 

彼は、銀行勤めのサラリーマン。

大学時代にアメフトに打ち込んでいた彼は、

ガタイがいい。

「外で、一緒に飲まない?」

クラブにいる男は、外に連れ出したがる。

 

彼の友達と、私の友達の4人で、

そのクラブを出た。

 

4人で落ち着いたバーに入り、

改めて乾杯をする。

 

彼らは、欲に溢れていた。

 

サラリーマンだ。

自分の学歴だの、メガバンクに勤務しているだの、家柄だの、

この手の話しかできないのだろうか。

 

付き合うわけでも、結婚するわけでもない。

どうでもいい話だ。

しかし、モテたい彼ら、やりたい彼らは、

この自慢話しが、手っ取り早いのだろう。

 

私と、友達は、退屈し、そのバーから出た。

 

肩書きを得ること、

それは、素晴らしいモチベーションになるかもしれない。

 

しかし、その肩書きを得るだけで、満足してはいないだろうか。

だから、ただ働かされているサラリーマンになるのだ。

 

東京で遊ぶ女子大生の寝言かもしれない。

ただ、東京で遊ぶのであれば、つまらない人になってはいけない。

無駄な時間を過ごすだけなのだ。

 

自分の仕事に自信のあるものたちは、

こんな自慢話しをせずとも、

魅力を感じさせるものだ。

 

東京はつまらない人間を生産する。

大きなマス社会は、イメージだけの世界を作り上げてしまったようだ。

だから、ブランド名が活躍する。

そのブランド名に翻弄される人間がいる。

だから、自慢するものが現れる。